●調査を行った建物、施設
1.マンション
2.事務所
3.店舗
4.改修工事中の建物
5.駐車場
●調査時期・・・調査例
1.雨漏り、床版や壁のひび割れなどの不具合調査
2.マンションなどの大規模修繕計画の建物診断、修繕工事
3.改修計画、改修工事
4.建物資産価値評価
5.建物維持管理のための点検、清掃、修繕計画
6.建物竣工時
●調査方法・・・1、2、3の個別又は組合せで調査
1.建築主が保管している竣工図書ほか工事関係書類の調査
2.現地建物の現状調査(目視及び調査機器による調査)
3.仕上材などを解体撤去して行う、設備及び構造躯体の調査
●調査の結果、確認された問題点の一例・・・工事契約違反、建築基準法令違反
1.確認申請用図面と異なる設計仕様の契約用図面の存在
2.契約用図面と異なる設計仕様の工事用図面の存在
3.階数表示、撮影角度を変えただけの同一部材を撮影した配筋記録写真
4.工事監理者(建築主)作成の設計変更指示書の存在しない仕様変更工事
5.竣工図面に記載された仕様と異なる工事
6.建築、設備などの各種共通仕様書と異なる工事
7.施工要領書と異なる工事
8.施工不良工事
●建築紛争で問題となる「構造躯体の欠陥」・・・・鉄筋コンクリート造での調査結果の例
1.契約図面、竣工図面と異なる部材符号、部材寸法の施工図面
2.契約図面、竣工図面と異なる鉄筋本数不足の配筋記録写真
3.構造計算書と異なる鉄筋本数不足の竣工図面(主筋、スターラップ、フープ筋)
4.施工図面(構造)と異なる構造躯体形状(構造スリットの未施工など)
5.床版、壁、柱、梁のひび割れ
6.床版、壁、柱、梁のジャンカ(豆板)
7.壁のコールドジョイント(先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだ
コンクリートが完全に一体化していない継ぎ目)
8.一体となっていない鉄筋コンクリートの床版と壁(接合されていない)
9.柱、梁、壁、床版のハツリによる構造躯体の断面欠損
10.鉄筋本数不足
11.未施工配筋・・・構造特記仕様書、配筋詳細図に図示された配筋仕様の未施工
12.鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さ不足
13.露出鉄筋と鉄筋錆
14.コンクリート強度不足
15.中性化が進んだコンクリート
正式な報告書は@主に文章による報告書とA主に写真、図面、証拠書類による報告書で編成され、
@の報告書では調査結果を項目別に整理し、瑕疵・欠陥に関わる判断基準である
建築基準法令、日本建築学会の各種仕様書、指針等と対比して作成します。
Aの報告書では調査の結果、確認された欠陥工事の証拠資料として調査項目別に
作成します。
Aの「写真による報告書」のみを基にした施工会社との話し合いで、瑕疵補修、
補強工事が行われる場合もあります。
調査記録写真(例)は別掲 HOMEから